2011/04/06

『クロエ』試写

昨日は、アトム・エゴヤン監督の『クロエ』のマスコミ試写に行きました。

場所は六本木駅直結のビルの3階にあるアスミック・エース試写室。マスコミ試写などめったに呼んでいただけないマイナーな存在の私ゆえ、ここの試写室は初めてでしたが、広くて椅子もゆったりして、なかなかな場所でした。

映画はエロチックなサスペンス。夫の不倫を疑った妻が、たまたま知り合った娼婦を雇って夫を誘惑させ、その反応を探るうちに、とんでもないことになるというお話。

一歩間違えば、ただのB級エロ映画になりそうなお話なのに、そうならないのはジュリアン・ムーア、リーアム・ニーソンという実力者俳優の競演のおかげ。それに負けず劣らずスゴイのが『マンマ・ミーア!』のアマンダ・セイフライド。まさかあんなエロい役を演じていたとは。小悪魔的魅力全開で、中盤ではジュリアン・ムーアとの全裸の絡みまで・・・。

アトム・エゴヤン監督は今回は他人の脚本ということで、過去の作品とはだいぶ雰囲気は違いましたが、端々に才気を感じさせる演出でした。特に後半娼婦クロエが暴走していくところが面白かった。

公開は5月28日よりTOHOシネマズシャンテにて。

*個人的には目の不調のため、字幕が読みづらかったのが残念でした。さすがに試写室の小さなスクリーンは苦しかった・・・。

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2010/05/13

『運命のボタン』

●『運命のボタン』(THE BOX)
(2009年 アメリカ)(上映時間1時間56分)
監督・脚本:リチャード・ケリー
出演:キャメロン・ディアス、ジェームズ・マースデン、フランク・ランジェ
ラ、ジェームズ・レブホーン、ホームズ・オズボーン、サム・オズ・ストーン
ホームページ http://www.unmeino.jp/

<ストーリー>
1976年のある冬の朝、ヴァージニア州郊外に暮らすルイス夫妻の元に、奇妙な
赤いボタンが付いた箱が届く。その後訪ねてきた謎の紳士は、妻のノーマ(キ
ャメロン・ディアス)に「24時間以内にボタンを押せば100万ドルが手に入るが、
代わりに見知らぬ誰かが死ぬ」という究極の選択を提示する。夫婦はボタンを
押すべきか否か迷うのだが……。

<レビュー>
シュールで、緊張感に包まれた究極の選択のドラマ
リチャード・マシスンが1970年に発表した短編小説の映画化。突然ボタンの付
いた箱が届き、「ボタンを押せば100万ドルがもらえるが、どこかで誰かが死
ぬ」と告げられた夫婦。はたしてどう決断するのか……。

ハラハラ感はタップリだし、人間の欲望に関わる深いテーマ性を持ったネタ。
ただし、それを真正面からリアルに描くのではなく、ユニークな切り口で描い
ています。

問題のボタンは妻によって意外に早く押されてしまいます。しかし、その後が
大変です。ボタンを届けた顔の欠けた紳士など、不気味な人物がたくさん登場。
謎の殺人事件をはじめ次々に不可思議な出来事が起きます。

NASAによる火星探査プロジェクト、情報組織による恐ろしい陰謀、さらに
は人間とは「別のもの」の存在まで示唆する大胆な展開。

これはSFか? ホラーなのか? あるいは夫婦の愛情物語なのか? 観てい
てもまったくわからない先の読めないドラマが展開します。

後半に進むにつれて、ますます大胆に、そしてシュールになっていく描写。現
実なのか、妄想なのか、それさえ判然としない場面が登場します。あまりに突
飛な展開や描写が多く、よくよく注意して観ていてもワケのわからないところ
も……。

それでもどんどん引き込まれてしまうから面白いもの。監督・脚本のリチャー
ド・ケリーは、高校生が次々に不可解なことに遭遇していく『ドニー・ダー
コ』をはじめ、ほとんど暴走に近いような世界を自由に構築する人。それを事
前に知って観たせいもありますが、不可思議でゾクゾクする独特の空気は魅力
タップリ。「何だ、何だ、どうなるんだ?」と思いながら、最後まで飽きずに
観てしまいました。

クライマックスでは、夫婦がさらに究極の選択を強いられます。その結末は衝
撃的なもの。いろいろなことを観客に考えさせるラストです。

夫婦を演じたキャメロン・ディアス、ジェームズ・マースデンに加え、謎の紳
士を演じたフランク・ランジェラの存在感が光ります。

短編をこれだけの長さの映画にしただけに、やや冗長なところは感じられるも
のの、それを上回る魅力がある映画でした。謎に満ちて、シュールで、緊張感
に包まれた独特の世界は一見の価値あり。ただし、リチャード・ケリー監督の
世界を未体験の方は、あまりに大胆でユニークな描写に面喰ってしまうかもし
れないのでご注意を。

≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆(+1/2★)

≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆
(独特のタッチで描いた異色のサスペンスで見応えアリ。ただし、リチャー
ド・ケリーがどんな監督か知らないと驚くかも。)
                             (ぽち)

〔鑑賞データ〕
2010年5月9日(日)新宿武蔵野館にて。午後4時の回

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2010/05/10

『ゾンビランド』試写会

7月24日公開の映画『ソンビランド』の試写会へGO!

場所は、渋谷のショウゲイト試写室。シアターN渋谷のあるビルの1階。まさか、こんなところに試写室があるとは、ちっとも知りませんでした。

小さな試写室で、段差もそんなにないので、最前列か端に座ったほうがいいというネットのアドバイスに従い、三列目の端に座った結果、よく観えました。

映画はゾンビ映画。なのに、なぜウディ・ハレルソンだの、ジェシー・アイゼンバーグだの、アビゲール・ブレスリンだのが出演?なんとビル・マーレイまで・・・。

と思ったら、なるほど納得。ホラーといっても、アクション、コメディー、ロードムービーなどいろんな要素を入れたエンタメ性の高い映画。

特にコメディーの要素が強く、ビル・マーレイが本人役で出てくるシーンは爆笑。ゴーストバスターズ遊びに興じる遊び心が愉快、痛快。

最後の遊園地でのアクションシーンもなかなかのもので、誰でも楽しくなれそうな映画でした。

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2009/11/08

土日に観た3本

昨日の土曜日は、シアターN渋谷に『ドキュメンタリー頭脳警察』を観にいく。全3部作、5時間14分!いくらぶっ続け上映ではないとはいえ、やっぱり長いですよ。長すぎです。

ステージの模様はもちろん、舞台裏やレコーディング風景、メンバーのインタビューなど満載で、ファンなら楽しめるものの(もちろん私もファンなので大満足)、それ以外のただの音楽ファンあたりが観たら、相当につらいんじゃないのかなぁ?どう考えても4時間には短縮できると思うもの。3部作にしたのは営業戦略なのか???ファンは絶対に3本とも観るから、その分興行収入アップですからね。

本日はうって変わって、サム・ライミ監督久々のホラー映画『スペル』とハリウッド映画の日本リメイク『サイドウェイズ』を鑑賞。どちらもなかなか面白かったです。前者は恐怖シーンのタイミングが絶妙で、最後まで緊張感が途切れず。後者はノスタルジックでちょっぴり切なく、そしてほのぼのとした大人のドラマでした。

明日は朝8時半の「あずさ」で長野へ。「がんばらない」の鎌田實医師にインタビューなのだ。がんばってきます。あ!がんばっちゃいけないのか。

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2009/11/02

『母なる証明』&『わたし出すわ』

一昨日は、待望のポン・ジュノ監督の最新作『母なる証明』を鑑賞。

最初に新宿のバトル9に出かけたら、上映の2時間近くも前なのになんと満席。むむむ、これはポン・ジュノに関心があるのではなく、出演のウォンビン目当ての韓流おばさんが大量出現したのではあるまいか。

仕方なく慌てて今度は渋谷に出て、シネマライズに直行。幸いなことに、こちらは席に余裕があり、まずまず良い席をゲット。そして鑑賞した『母なる証明』。また今回もスゴイ映画だった!スリリングなサスペンスを通して、深い人間ドラマを描くのは『殺人の追憶』あたりと一緒。しかし、今回描かれるテーマは「母の愛」。などというと美しいものを想像するが、いえいえあなた、そんな生易しいものではありませぬ。壮絶です。背筋ゾクゾクです。恐ろしすぎます。観終わってあれこれ考えさせられるのも、過去のポン・ジュノ作品と同じ。ホントにいろんな意味でスゴイ監督さんです。

そして、昨日は、近所のシネコンで森田芳光監督の『わたし出すわ』を鑑賞。お金をテーマにした映画で、13年ぶりのオリジナル脚本ということで、かなり作家性の強い映画でした。主人公の身辺や心理などを明確に描かず、観客に考えさせるつくりなので、けっしてわかりやすい映画ではないものの、個人的にはこういう森田芳光のほうが好きです。こちらも、観終わってお金についてあれこれ考えさせられる映画でした。

昨日は映画サービスデーだし、時間も早いということで、その後は渋谷に出て前日に続いてシネマライズへ。どうしてももう一度観たかった『空気人形』を二度目の鑑賞。二度観ると、また新たな発見があって面白かったです。特に中身の空っぽな空気人形と、孤独な都会の人々との関係性が、より明確に伝わってきました。もちろん、ペ・ドゥナは観れば観るほど素晴らしい!!! 私の中の今年の主演女優賞はペ・ドゥナで決まり!

そういえばマイケル・ジャクソンの映画、超満員みたいですね。うーん、観にいこうかなぁ。どうしようかなぁ・・・。

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2009/09/20

カムイ外伝

昨日は公開初日の「カムイ外伝」を鑑賞。いやぁ~、これが期待以上に面白かった。基本はアクションエンタメ映画で、CGも使いながら迫力のアクションシーンが満載。カムイたちの忍術も再現しています。とはいえ、さすがにハリウッドほどお金はかけられないせいか、不自然なところもあったりするのですが、それを補うのがカムイの心を描いた人間ドラマ。追われる身となって、相手が敵かもしれないという猜疑心を捨てられないカムイの気持ちが見事に表現されていました。さすが崔洋一監督。全編に異様な緊張感が覆うのは、そうしたカムイの心がそのままスクリーンに現れているせいでしょう。

その後は場所を変えて、同じく公開初日のジム・ジャームッシュの『リミッツ・オブ・コントロール』を鑑賞。こちらはジャームッシュ節全開で、何が言いたいのかよくわからなかったものの、次々に登場するユニークな人々の話を聞いているだけで面白かったです。でも、ジャームッシュのことを知らない人が観たら、驚くでしょうねぇ。ぼーっと観てるとワケわかりませんから。

本日は、これから渋谷のオーチャードホールへ茉奈佳奈のコンサートに。癒されてこようっと。

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2009/09/17

ペ・ドゥナを目撃!

9月17日午後1時40分より、新宿バルト9・スターステージにて、26日から公開の『空気人形』の公開記念キャンペーンが開催されました。

登場したのは、是枝裕和監督と主演のペ・ドゥナ、共演のARATAの3名。平日の昼間にもかかわらず詰めかけた熱心なファンに、本作品に対する思いを語りPRを行いました。
新宿バルト9では映画のPRとして、シルバーウィーク期間中、女性スタッフが『空気人形』の中でペ・ドゥナが着たメイド服を着用するということで、たくさんのメイド服姿のスタッフも登場。これには是枝監督たちも大喜びでした。

というわけで、こういう仕事もちゃんとできるので映画の仕事ください(笑)。

それにしても、久々に生で目撃したペ・ドゥナ。相変わらずキュートだったなぁ。『ほえる犬は噛まない』で初めて見てすっかりファンになり、そのあともずーっと追いかけている私です。ていうか、是枝監督もそうらしいけれど、彼女を使いたいと思っている映画監督ってたくさんいるみたい。ただキュートなだけじゃなくて、クリエイティブな気持ちにさせてくれるんだよなぁ。ホントにいい女優さんです。

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2009/08/26

『色即ぜねれいしょん』ほか

先週末は、サム・ライミ製作の吸血鬼ホラー『30デイズ・ナイト』、みうらじゅん原作&田口トモロヲ監督の『色即ぜねれいしょん』、リーアム・ニーソン主演のアクション映画『96時間』を鑑賞。

どれもなかなかのものだったが、青春映画好きの私としては、やっぱり『色即ぜねれいしょん』がいちばん面白かった。70年代の高校生の話だが、主人公が何にも取り柄がなくて、不良にもなれず、中途半端な毎日を送っているというのがよい。まさしく自分もそうだったから、それだけで共感してしまうのだ。

冒頭の感動的なシーンが妄想だというのが象徴的。せいぜい妄想するぐらいしかなかったんだよなぁ。私も。

そんな主人公が仲間とともに、フリーセックスの島だという噂の隠岐島のユースホステルに、エロ妄想全開で旅行するものの、もちろんそんなのは大ウソ。その代わり、全共闘崩れの管理人や年上の女の子など、様々な人々と出会って少しずつ変わっていく姿が描かれる。

クライマックスは高校の文化祭。ここで魂の叫びを披露する主人公。それは主人公にとって人生の成長であると同時に、音楽の進化でもあるのだ。さすが元ミュージシャンの田口トモロヲ監督。

というわけで、私にとっての青春映画は、どれだけ共感できるかがカギ。その点で、かなりよくできた映画なのでした。

ちなみにオフィシャルHPはこちら。青春映画好きは必見。

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2009/08/09

今週も映画館へ

今週も映画三昧の週末。土曜日は『HACHI 約束の犬』、日曜は『南極料理人』『縞模様のパジャマの少年』を鑑賞。

『HACHI 約束の犬』は、仰々しくない描き方と、犬の視線の映像が多用されていたのが、ラッセ・ハルストレム監督らしいなと・・・。まあ、何より秋田犬クンがカワイすぎますね。犬好きなら胸キュンでしょう。

『南極料理人』は、全編クスクスと笑えて楽しかったです。冒頭のヤバイ逃避行のシーンが、実は麻雀のメンバーになりたくないだけだった・・・というオチから笑えました。そして何よりも登場する料理の美味しそうなこと。ドラマ的にもうちょっと芯になるものがあってもよかった気はしますがね。

『縞模様のパジャマの少年』は、ナチスの残虐行為を少年同士の友情というフィルターで描いた点がユニーク。子供の純粋さが、ナチスの残虐性をよりリアルに伝えています。ラストの展開は衝撃的でとてもヘヴィー。

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2009/08/02

『コネクテッド』は絶対に面白い!

週末の土曜日は毎月1日の映画サービスデー。そこで2本映画をハシゴ。

まず1本目、新宿武蔵野館で観た香港映画『コネクテッド』。

これはいい! 絶対にオススメ。

ハリウッド映画の『セルラー』を香港でリメイクしたという珍しいケース。誘拐・監禁された女性が壊れた電話を修理して外部に通信を試みたところ、見知らぬ男の携帯にかかる。一度切ったらもう二度とかからない命綱状態で、女は男に救いを求める~~~~~。

というオリジナルの設定自体が面白いので、大まかな設定やストーリーはそのままに、香港映画らしくアクションを大増量。おかげで緊迫感も大増量。さらに。男をシングルファーザーにしたことで、シングルマザーの女の心情とリンクさせる憎い仕掛け。

うーん、オリジナルより面白いリメイクを久しぶりに観ましたわい。絶対に面白いから映画館に急げ!

その後、渋谷に移動して、ヒューマントラスト渋谷文化村で、竹中直人監督の『山形スクリーム』を観る。 いや、時間がちょうどいい映画がこれしかなかったのよ。

でもって想像どおりのアホアホなホラーでした。 ま、ツボにはまればそれなりに笑えますが(左ト全の『老人と子供のポルカ』には笑った)、それだけの映画です。

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