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2008/06/08

『シークレット・サンシャイン』

昨日は池袋にて、韓国映画『シークレット・サンシャイン』を観る。昨年のカンヌでチョン・ドヨンが主演女優賞を獲得した映画。

それは賞を取るよなぁ~。あの演技だもん。夫が死んで子供と再出発しようと思って引っ越してきたら、その子供が誘拐されて殺されて・・・という救いのない話なのだが、子供を誘拐されて錯乱するところや、その後の憔悴ぶり、狂気に走るさまなど、どれも渾身の演技で素晴らしい。オレが審査員でも賞はアンタのものだ!

しかし、救いのない話といったが、けっしてまったく救われないわけではない(と思う)。ソン・ガンホ演じる独身男が彼女をひたすら見守っていて、彼の姿にほんの微かな希望の光が感じ取れる気もした。傷ついた人間を癒せるとしたら、それは宗教よりも人間なのではないか???

そのあたりも含めて、個人的にとても見応えがあり高得点の映画だったのだが、いつもオレと正反対の評価をする<大阪の中心で【うだうだ】と愛を叫ぶ>おばはんときたら、「映画には楽しさやストレス解消を求めているのに、こんなものは嫌だ」とのたまわっていた。

いや、否定しないッすよ。楽しさやストレス解消も映画には必要。だけど、それはアンタのことでサ、みんながそうってわけじゃないよね。少なくともオレの場合には、「自分の知らない世界を見て、人間や人生について考える」ことも映画に求める大切な要素なのだ。だから、この映画はなんといっても、オレにとっては見事な映画なのだった。

だいたい、そうやって楽しさやストレス解消だけを映画に求めるから、どんどん映画がダメになるような気がするのだが・・・。ま、他人のことはどうでもいいか。

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