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2007/03/24

『蟲師』

近所の映画館に行く途中の川沿いにある桜並木が、毎年きれいに咲き誇る。今年も咲いたら、写真に撮ってここにアップしようと思ったのだが、残念ながら本日はまだつぼみ。うーん、悔しい。

それはともかく、本日観たのは『AKIRA』の大友克洋監督の16年ぶりの実写映画『蟲師』。原作は人気コミックで、100年前の日本を舞台に、蟲と呼ばれる不思議な生き物と、それに対峙する蟲師と呼ばれる人物の姿を描いている。

蟲は人間にとりついたりして、奇妙な現象を起こすのだが、主人公の蟲師ギンコはそれを退治するわけではない。蟲の正体を見定めて、とりつかれた人を癒し治すだけ。そのため、蟲師VS蟲のバトルシーンもなく、実に地味に淡々と話が進んでいく。

自分も蟲にとりつかれてしまったギンコを、不思議な能力を持つ女性が救うシーンなどは、それなりに迫力はあるものの、けっして胸躍るほどの劇的なシーンではない。

というわけで、なんだか物足りない感じで途中で飽きてしまったのだが、たぶんそこに流れるテーマにシンクロできれば、かなり満足できる作品なのだろう。つまり、それは自然が破壊され、神秘的なものが消え去ってしまった現代とは違う、独特な世界観である。豊かな自然に包まれ、神秘的なものと人間がうまく共存している世界だ。そこに共鳴できるかどうかが、この映画を楽しめるかどうかのポイントではないか。

それと同時に、映像の美しさは特筆もの。山、森、沼といった自然の光景は、この世のものとは思えないほどの美しさ。まさに神秘に包まれた世界がそのままスクリーンに写し取られている。

満足度は人によって違うだろうが、最近の映画の中でもユニークな作品なのは確か。ただ面白いだけのハリウッド映画に飽き足らない人は、試してみてはいかが?

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